らりらりっ☆

らりらりっ☆

カラフル
染め付けられた，工業的な色の頭が街を縦横と歩いている
カラフル
常識を超越しようと，無駄な抵抗に過ぎないオシャレを喜んで貪っている

中身のない，ステレオタイプに慣れきった君を見分けることなんて出来ない

カラフル
広告が煌煌と輝く街を得意気に
カラフル
オシャレのレッテル貼られたショップで

馬鹿馬鹿しい，いとも簡単に操作される君は有象無象の一粒に過ぎない

さぁ，崇めよTV
君を指し示す指針は企業の策略
雑誌はまさしく新約聖書

カラフル
個人を強調するための，常識内の非行で喜ぶ
カラフル
究極はたった一つの，美学を学ぶ

個人の無い，狭苦しい社会の中で君も流れに乗る

カラフル
雑誌のアイドル零れん笑顔で
カラフル
微少の差を追い求めて

意味のない，ダサイに圧される君はただの普通の中の一人だ

さぁ，集まれ仲間君の目指すものは誰かのイミテーション
君の個人は殺された

（色付けされた。）
 

断頭台はさびることも許されず
人々に見守られながら
また1つ，罪を重ねてゆく

断頭台は始めは木であった
人に切られ，そして生まれた断頭台

綱につるされた刃は今吊り上げられて
人の首が
差し出される

一閃は永遠の一瞬
罪の全てがそこに問われて

赤い血しぶき後悔の涙の如く溢れて
そして首が飛ぶ

古い大きな断頭台
幾多の血を受けた黒い影

この世に生まれた断頭台
罪は償いきれぬほどに膨れ上がる

後悔の断頭台
もしもこうなる前に枯れていたなら

苦しみの断頭台
死者の分の苦しみなど背負わずに済んだのに

断頭台は癒されること無く
野次馬にはやし立てられながら
また1つ，人の首を撥ねる

血も涙も無い断頭台
その苦しみを誰が理解しようと言うのか･･･

後悔と悲しみの断頭台
過去は彼を許しはしない･･･

(一人悲しむ断頭台)